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ブルージャイアントシュプリームは、前作に比べると過小評価されている

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『BLUE GIANT』(ブルージャイアント)は、石塚真一による日本の漫画。ジャズを題材とした作品で、『ビッグコミック』(小学館)にて2013年10号から2016年17号まで連載された。 第1部の舞台は仙台と東京。同誌2016年18号からはヨーロッパに舞台を移した第2部『BLUE GIANT SUPREME』(ブルージャイアント シュプリーム)が2020年9号まで連載され[1]、同誌2020年11号からはアメリカを舞台とした第3部『BLUE GIANT EXPLORER』(ブルージャイアント エクスプローラー)が連載中。

BLUE GIANT - Wikipediaより引用

書こう、書こうと思っていたブルージャイアントの感想文です。第三章であるブルージャイアント エクスプローラーがはじまりましたが、完結したヨーロッパ編となるブルージャイアント シュプリームの評価が、「面白いけど前作(無印のブルージャイアント全10巻 )のほうが良かった」なんて意見を小耳にはさみ、「そいつは聞き捨てならねぇな!」  と、前作に勝るとも劣らない、ブルージャイアントシュプリームの魅力を語るという記事です。

ネタバレを含みますので、気になる方は読まないようにしてください。

まずは前作ブルージャイアントの良い点・評判になってる点・個人的に一番好きなシーン

BLUE GIANT(1) (ビッグコミックス)

BLUE GIANT(1) (ビッグコミックス)

  • 作者:石塚真一
  • 発売日: 2013/12/04
  • メディア: Kindle版
 

宮城に住む、普通のバスケットボール平部員である宮本大が、偶然ジャズと出会い、プロの、それも世界一のサックスプレイヤーを目指すというのが、物語の大筋。

第一章の良さは、経験ゼロから、無謀とも言える目標を、まっすぐと見据えて、ひたむきに切磋琢磨する姿勢。バトル漫画でいうなら、インフレ前の一番おもしろいところ(好みあり)、まだスーパーサイヤ人になってない。

 

おそらく、ほとんどの人が、口を揃えていうのは、クライマックスの登場人物のひとりが見舞う悲劇的なシーンだと思う。個人的に、僕があのシーンを一番と評価しないのは、あいつが登場した瞬間、「あ、こいつ死ぬな」 と思ってしまったからである。

僕が、「あ、こいつ死ぬな」 と思ったのは、容姿も才能も優れた登場人物というのは、現実とはことなり、フィクションの世界では必ず報いを受ける運命だからである。あるいは、善人化するか、誤解しているか(ブルーノはこのパターン。同じピアニストなのも、心ニクイ演出。絶対ないけど、またやるの……とちょっと匂わせている)。

断っておくが、僕はユキノリが嫌いではない。いいヤツにしろ、悪いやつにしろ、読者の心情を揺さぶるキャラクターというのは、物語にとって良いキャラなのである。

 

後半、ユキノリのキャラクターが掴めてきて、夢の舞台に立ち、ジャズプレイヤーとしての壁を超え、ピアニストになると決心した女性と再開を果たし……これらは全部死亡フラグに思えてならず、僕は気が気でなくなってしまいました。事故のシーンは、僕にとって予定調和だったんです。結果的にピアニストとして、死より辛いかもしれない状態・かつ続編への復活への伏線にしてしまったのは、僕の想像を超えていて、素直に脱帽するところです。

 

僕が無印で一番好きなシーンは、大が宮城から東京へ出る時、家族に初めてサックスの演奏を披露するシーンです。応援していた父と兄は、想像以上の腕前に、「こいつはもしかすると、プロになるのでは……?!」 と喜ぶのですが、妹の方は「聞いただけで才能が有りすぎて、絶対兄は故郷に戻ってこない」 と涙して悲しむんすよ!! やべー、すごくないっすか。あまりにすごい才能って、人を幸せにするばかりではなく、不幸にもしちゃうんです。ブルージャイアントは、子供が絡むと名シーンになりがち。子供が出てくると、ちょっと姿勢正しちゃう。

 

ブルージャイアントシュプリームのすごいところ

BLUE GIANT SUPREME(1) (ビッグコミックススペシャル)

BLUE GIANT SUPREME(1) (ビッグコミックススペシャル)

  • 作者:石塚真一
  • 発売日: 2017/03/24
  • メディア: Kindle版
 

 

するっと読むだけでは、確かに無印のようなインパクトのあるエピソードはないかもしれません(僕は好きなシーンいっぱいあるけど)。

ブルージャイアントシュプリームのすごいところは、演出面です。

 

あまり良いタイミングとは言えない状態で、ドイツへと単身向かう大。

この時の異様な孤独感、初めての海外での寄る辺ない感じったら、ありゃしないでしょう。

なんで、こんなリアリティある気持ちになれるんだろう、と改めて考えると、前作に登場してくる馴染みある日本の面々が、ビジュアルとしてまったく登場しないんですよ。過去シーンとかでも登場しない。海外になれて来たころに、やっと存在を忘れていた日本のレコード会社の人が出てくる。次回作のエクスプローラーで、さらっと玉田が出てるから、これは完璧に意図された演出。

 

アーネストという強力なライバルの登場した矢先、宮城の父親が倒れる際には、病状を告げる妹の声の吹き出しすら出てこず、メンバーが間接的に「電話越しに妹さんの悲痛な声が聞こえた」 っていう演出もすごい。主人公である大が、日本へ帰国したシーンも描かず、残されたメンバーが、大が居ない寂しさがすごく伝わる。

 

そもそもブルージャイアントシュプリームってタイトルがすごい。シュプリームって最高という意味なので、最高を手にしちゃってるんです。もうこのままで、食ってける。なのに、最高を捨てて、次回作がエクスプローラー(探求者)でしょ。身震いするわ。

 

ところで、ハンナとブルーノは、いつくっついたんですかね。下世話だけど、そこが気になる。ハンナのベースのケースを運ばせてもらえるようになる前と後で、かなり印象変わるよね……。

 

BLUE GIANT EXPLORER(1) (ビッグコミックス)

BLUE GIANT EXPLORER(1) (ビッグコミックス)

  • 作者:石塚真一
  • 発売日: 2020/10/30
  • メディア: Kindle版
 

 

 

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