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ミロクトイ / 三面大黒天 [サマソーカラー]

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Mirock Toy / SANMENDAIKOKU[Summer Soul Color]

*記事の訂正(2015/09/14):サマソーカラーとはSummersaltではなく、サマーソウルの事でした。歌の曲名だそうです。申し訳ありませんでした!

ワンフェス戦利品その10。

前回に続き、ミロクトイさんの新作4種から三面大黒天です。

sofvi.tokyoの記事に、「いわくつきの三面大黒天をモチーフにした」とあるのですが、ちょっと浅学の僕にはわかりませんでした。

参考:東京そふび道 Vol.7『COLUMN』 | sofvi.tokyo

 

調べてみると、三面大黒天の3つの顔は別々の神様で、中央に財産と豊穣をもたらす大黒天、右側に芸能と学問を司る弁財天、左側は戦いの神様である毘沙門天となっています。一度拝めば3倍のご利益があることと、俗世間的な欲望を満たしてくれることから、かの豊臣秀吉も懐に置いて信仰した出世の神様だそうです。

参考:第1回 秀吉の出世守り本尊「三面大黒天」の謎

1粒で何度の美味しい、家電で言うならテレビデオ的な発想は、昔から日本にあったのですね。

 

 

 

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1パーツ構成で大きさは約8センチ。

3つの顔、6本の腕、いわゆる三面六臂の像です。

神道の七福神に数えられる大黒天ですが、インドの神様のように顔が沢山あります。それほど変な発想ではなく、大黒天はもともとはヒンドゥー教のシヴァ神の別名「マハーカーラ(マハー=大きい、カーラ=黒い)」です。

シヴァと言えば破壊神なので、日本の大黒天のふくよかな体型と満面の笑みからは連想しがたいですね。なんでも、日本では大黒と大国の音が混同して、国作りの神である大国主と一体化してしまったみたいです。

インド密教においては、ブラフマー、ヴィシュヌと三神一体(トリムールティ)となった三面六臂の憤怒相の大黒天としても登場しているので、三面大黒天そのものは日本で作られた像ですが、日本独自の発想というわけでもないようです。

参考:大黒天 - Wikipedia

 

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弁財天側。確かに女性的なお顔立ちです。

手には、弓、福袋……で、「ウ」みたいな形をしているのは、おそらく宝物庫の鍵だと思うのですが……間違ってたらごめんなさい。それぞれ、毘沙門天、大黒天、弁財天の持物(じもつ)なので、誰の腕なのかわかりますね。

 

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こちらは毘沙門天。

弓、小槌、宝珠を持ってます。多くの三面大黒天は、鉾を持っているので、そこからモチーフとなった三面大黒天を画像検索で探したのですが、見つかりませんでした。

 

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背面。

後頭部にも宝珠が。

 

 

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ころりと掌に納まるサイズは、現代の野心に燃える企業戦士のテーラーメイドスーツの内ポケットにも収めやすい大きさです。

レッツ☆立身出世! 下克上☆上等!! 

 

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