今回でワンフェス旅の戦利品紹介は、一応ラストとなります。
全てを検めるのに約1ヶ月かかりました。
ガレージキットなど、作成していない作品や、色違い・小さな作品などは紹介していませんが、また完成させた時やネタに困った時に登場してもらいましょう!
今回の作品は、アメリカの造形師・ペインターであるJAY222さんのレジン製ワンオフ作品「JIDAI MATSURI」です。
最後に訪れた秋葉原のONEUPさんで発見しました。まず名前がイイですね。ワンダーフェスティバルという祭りを〆るには、最高の名前じゃないですか!
ワンオフというと、お値段が非常に高いんじゃないの? と思うかも知れませんが、この一点だけ非常にお値打ちでした。隣に陳列してあった同サイズのミスフォーチュンキャットのカスタムペイント作品が12,000円してるのに、その半分以下のお値段で、レジを通すときも「あ、すみません、桁一つ間違えてました」と言われるかビクビクしました。
PLAYGE ミスフォーチュンキャット(禍い猫) - smogbom
この小さなレジン製の作品にJAY222さんの作風が詰まっているような気がしますね。オドロオドロしいホラーなモチーフ、偏光塗料の厚い塗膜、日本への憧憬……。
あの時、あの場所でしか買えないオモチャです。とても気に入っております。
◯全体
この形相を見てください。瘴気を垂れ流しております。
◯武装
左手には斧……マサカリと呼ぶのが相応しいでしょうか。
右手は大鎌になっています。(また犬の毛付いてるし……。)
MATSURIを政りという文字を充てることができます。政治ですね。武士の政治と言えば戦も含まれていたことでしょう。
あるいは祀りとも、奉りとも読めます。戦いに敗れた怨霊なのでしょうか。うむむ。
凄いのは、この作品を作ったのは、日本人ではなくアメリカ人ってことです。自分の国の言葉でもないのに、これだけ意味を込められるんだもの!
◯大きさ
朱塗りの甲冑というと、真田幸村(真田信繁)を連想しますね。ニート界の星ですよ。
そして、アイアンマンベアブリック(約7センチ)と比較。同じ赤でもコチラは、プレイボーイで有名な軍事兵器会社の社長です。ペッ!
◯底
1/1が1月1日に作成って意味なら笑えるんですが。
プレミアモノ、レアなモノ、高価ものを手に入れることと、作品の良さは別物なんですが、世界にたった一つのモノをコレクションに加えるってのは、蒐集家にとって凄まじく甘美な体験ですね。
◯まとめ
どこか民藝品っぽい荒々しくも味わい深い造形で、今の自分の嗜好にぴったりな作品でした。
また、海外の方の日本への愛が伝わり、誇らしい気分になりました。
JAY222さんのインスタグラムで、作成過程が発表されていた、すーぱーそに子を女郎蜘蛛化する作品なんて、もうスゴイですから。
Instagram photo by @jay222toy (Jay222) | Iconosquare