実に難航したトレッキングポール選びが、とうとう選定できました。
イタリアのフィザン社のトレッキングポールです。こちらは、フリーライトモデルと題された、日本の輸入代理店による別注モデルです。通常モデルとの違いは、本文中にて説明します。
◯本当は、ゴッサマーギアのLT4が欲しかった・・・
今年の夏に、伊吹山にてトレッキングポールを無くして以来(実は、戻ってきたのですが)、迷いに迷っていたトレッキングポール選び。第一候補は、ゴッサマーギアのLT4と言うトレッキングポールでした。
Gossamer Gear LT4 Trekking Pole Review
このトレッキングポールの素晴らしい点は、一本103グラムというダントツの軽さ。その反面、2段伸縮なので、収納時のサイズが90センチと長い。けれど、その欠点も、他にはない特徴として捉えれば、愛おしい。
なにより、ぱっと見、シンプルで、とても美しい。持ち手の部分は一見、木のように見えますが、木を模したEVAフォームです。本物を真似した素材の多くは、それ独自の長所が無いと、キッチュになりがちですが、このトレッキングポールにおいては、うまく自然賛美的な精神性を伝えるものとなっているような気がします。
次に注目したいのが、継手の部分。普通、トレッキングポールの継手の部分には、プラスチック製の継手が付いているのがほとんどですが、このトレッキングポールには無く、ミニマルで、大変美しいです。
で、購入しようと考えましたが、インターネットで、購入しようにも、日本で取り扱いしているお店(ネット通販で)は無いらしく、個人輸入という手段に二の足を踏んでいました。
先日の東京遠征の際に、もしかしたらあるかも、と三鷹市のハイカーズデポさんをお邪魔しました。
実物がありました。
値札を見ました。
戻しました。
本国の値段が160ドルなので、高くても2万円くらいかな? と思っていたのでした。限られた人間だけが手にすることが出来る、伝説の武器でした。
店を出て、ガラハドがいないかな、と妄想しました。
コロシテデモウバイトル・・・
・・・なんてね。
◯と、言うわけでフィザンのトレッキングコンパクト購入〜
こちらのトレッキングポールを選んだ理由は、LT4のいいところの一つである、プラパーツの継手が無いところです。3段伸縮で、特徴はなくなりましたが、使い勝手はこちらのほうがいいに決まっています。また、個人的にカーボンポール製のLT4よりも、アルミポール製のトレッキングコンパクトの方が素材としては好きです。カーボンの限界を超えるとあっさり砕け散るはかない感じが、どうも好きにはなれません。
さて、こちらのトレッキングコンパクトは、三段伸縮、アルミポール製では、世界最軽量で1本158グラム(キャップ・バケット含まず)という触れ込みのすごいお方です。そのかわり、よくあるクッション機能などはありません。
コストパフォーマンスが素晴らしく、また、故障等の保証についても万全です。
最短ー最長が、58ー132センチと、携帯に便利で、シェルターの屋台骨として利用する際も十分です。
通常モデルとの違いは、スキーのストックのような派手な外観が、黒一色のシンプルなものになったのと、取っ手がわずかに細く削られているそうです。
◯唯一残念な点
サイトの商品紹介にも明記されている点なのですが、最上部のロゴがプリントされている面のみ、つや消しの仕上げで、残りの伸縮部については、仕上げが異なります。
せっかくの継手なしでシームレスな美しさを持っているので、どちらかの仕上げで統一して欲しかった。この点は、改善して頂きたいです。もしも、最上部の仕上げを見栄で、つや消しにしているというのなら、それは完全に蛇足です。貧しい考えです。
◯ストラップ
ストラップの作りがとてもしっかりしています。裏にウエットスーツに使われるような素材で裏打ちがされていて、フィット感もイイです。
◯まとめと、次はとうとう・・・
価格、デザイン(外観と機能)、アフターサービスと三拍子そろった素晴らしいプロダクトだと思います。残念なことは、他人と被ってしまうことが多くなりそうなことだけです。
そして、次はとうとう、シェルターを残すのみ! となりました。相変わらず、インドアで道具を眺めてニマニマするという、趣味が山登りなどと、どの口が言えるのか! といった感じですが、この対談とか読むと、道具を集めて、これかっけー! と、ひとり悦に浸るのも有りなようなので、このまま突き進みます。
いくつか出していた、タープの案なのですが、とうとう一つに絞り込めました。記事で第一候補といっていたものとは違う、自分でも予想を出来なかった選択となりそうです。手元に届くのは、まだ先となりそうです。