smogbom

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Laufbursche huckePACK アンボックス&ディテール

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というわけで、はるばるドイツから(とは言っても、日本の個人輸入されている方から買ったのだが)やってきた、ラフバーシのフッケパックです。

*メーカーと商品のカタカナ表記ですが、日本語以外の言葉を僕は使えません。YouTubeの音声をリスニングして、まあ、こう聞こえたという感じです。今後、一般的なカタカナ表記が出てきたら、表記を改めることにします。

 

僕が、初めて購入した、いわいるウルトラライトハイキングスタイルのバックパックになります。ちなみに、僕が持っている(過去に持っていた)バックパックの中で、最も軽く、最も容量の大きなバックパックになると思います。

 

◯基本データ

(パッケージに書かれているもので、公式サイトとちょっと違う部分があります)

サイズ:M

容量:メイン部分/36リットル〜最大48リットル

   (エクステンション部分を伸ばす事によって、容量が変化)

   サイドポケット・右/2リットル

   サイドポケット・左/3リットル

   リアポケット/5リットル

本体重量:365グラム

耐荷重:10〜12キログラム

 

◯パッケージ

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チャック付きのビニール袋に、基本データ、仕様・マテリアルの書いたシールが貼ってあります。

中には、(1)A42つ折りでインクジェットプリンタで印刷されたと思わしき、取り扱い説明書と(2)本体、(3)予備の紐や、背面のクッションを保持する為のドローコードなどの付属品が入っています。

 

◯正面

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さすがは、軽量バック、詰め物をしないと自立しません。最後まで、huckePÄCKchenと悩みましたが、プロポーションに関して、問題なし。美しいです。

 

◯右側

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サイドのポケットは、中でつながっていなくて独立しています。ポケットは、斜めにカットされているので、背負った状態でも中の物を取り出す事ができます。

 

◯左側

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右側とは違うポケット形状をしています。写真の矢印のところに開口があり、物を差し入れる事ができます。上からは長物を、横からは細かい物をといった感じでしょうか。

 

◯背面

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届いてびっくりしたのは、ロードリフターのベルトの細さ。1センチ幅の物が使われています。ロードリフターの役目は、パック上部の荷を人間側に寄せることなので、それほど丈夫なベルトは必要無いかも知れませんが、如何にも頼りない感じ。・・・だが、それがイイ。

その他の点については、以下、別のトピックスとして述べます。

 

◯素材感

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メインのファブリックは70デニールのシルナイロンです。コシのある素材で、表面はツルッとしています。初めてのU.L.バックパックなので、弱いのではないかとおもっていましたが、思っていたよりは丈夫です。もちろん、コーデュラナイロンのような荒っぽい扱いはできませんが、きちんとカバンの素材です。でも、耐用年数に関してはどうなんでしょう? シリコーンコーティングは使わなくても、経年劣化でいつかは切れてしまうもの。実地試験して、タンスの肥やしにならないようにしようっと。

 

カバンの底や背面に使われている素材はX-PACという素材で、シルナイロンに比べて重いけれど、耐摩耗性や強度が強いようです。バリっと硬くて頼もしいです。

 

◯縫製・赤いステッチ

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まさしく、ドイツのクラフトマンシップ。正確な縫製に思います。ほつれている箇所、たるんでいる箇所、歪んでいる箇所は無かったです。裁断された部分は全てテープで覆われ、補強されています。

赤いステッチは、デザイン上の良いアクセントになっています。ドイツ車のメーターまわりの赤い発光ダイオードを思わせるのですが、こじつけすぎるでしょうか。

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ステッチは、伸びないところは直線で、ゴムなど伸びるところはジグザクに縫われています。バックパックの製造上、そう縫わないといけないのかも知れないのですが、僕は縫い方で、その箇所の特性を表しているのではないかと思いました。

 

 

◯肩パッド

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 3Dメッシュという、クッション材です。網目構造で、メッシュなので通気性があります。触るとちょっと癖になる反発性があり、伸縮性もあります。

ココだけステッチは2重ですね。つまり、力が良く加わるということが、この赤いステッチを見るだけでわかります。

 

◯スターナムストラップ

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スターナムストラップは、肩パッドのフチの部分に噛ませて取り付けられています。スライドさせる事ができ、無段階調性が可能です。

また、矢印の部分はゴムで出来ていて伸縮し横ブレに追従し、肩パッドが浮かないようになっていると思われます。

 

◯特徴的な雨蓋

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雨蓋の付いたバックパックを持ったことがないので、知識だけですが、雨蓋は鍋蓋のように、本来独立しているみたいです。雨蓋は、その名の通り、バックパック内に雨が侵入するのを防ぐ働きをし、それ自体にポケットがついていて、収納として使うことができます。しかし、重さや複雑さを嫌うハイカー達は、雨蓋を取り外して、バックパックのみを担いだようなのです。多分、その背景には軽量でしかも防水性のあるマテリアルが登場したこともあるような気がします。

レイ・ジャーディンさんという、”ウルトラライトハイキングの父”みたいな人が作ったバックパックには雨蓋は無く、開いた口をくるくると丸めて閉じた、トップロールという形式でした。ジッパーもないので、軽くて故障もしにくいのですが、少し見た目が野暮ったい(それも、僕は好きですが)。

ラフバーシのバックパックは、エクステンションと呼ばれる容量を増減できる部分と雨蓋を合体させました。仕組みは、マクドナルドの紙袋を想像してください。最後の部分をペキっと折りますよね。あんな感じの構造(多分)。

中に紐とフックがあり、これで、荷物が飛び出さないようにします。

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雨蓋にはポケットが付いています。容量はそれほどありませんが、ここにさっと取り出したいもの・・・例えば、財布やエマージェンシーブランケットとか、救急セットとか入れておくといい感じに思います。止水ジッパーが使われています。正直、止水ジッパーは使っていると擦れて痩せてくるので好きではないのですが。

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◯最大容量時

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以上、フッケパックでした。

今度の休みにでも、山登りをする予定でしたが、予定が入ったので、家の中でのレビューとなってしまいました。まだまだ気がついていない機能・ディテールがあると思いますが、今回はここまで。

 

ラフバーシ、コレで終わりではなく、オプションのヒップベルトポケットも購入したので、次回はそちらのレビューをしたいと考えています。