匿名ダイヤリーに「ゲームで時間を潰せる奴がちょっと信じられない」という記事があった。反論しても良いとのことなので、記事にする。ネタ提供ありがとうございます。
anond.hatelabo.jp僕はゲームスキーなので、ちょっと攻撃的というか揚げ足取りになってしまうのはご了承いただきたい。
記事にはゲームをやる奴の信じられないポイントが4つの理由が上がっている。
(1)値段が高い
(2)プレイに時間がかかる
(3)話題を共有できる範囲が狭い
(4)実生活へのフィードバックが少ない
たったひとつのタイトルを上げるだけで論破できる。
つ「フォートナイト」
(1)基本プレイ無料。
(2)ワンマッチが一時間もかからない。
(3)プレイ人口は二億人だ。
(4)極めれば賞金稼げる。面白ければ実況で稼げる。
別にフォートナイトじゃなくても、PUBGでも荒野行動でもハースストーンでもポケモンGOでも良い。ポケモンの場合は、4つ目の理由が健康になる、かな。
この意見にも反論はできるだろうけど、本体が高いとか、自分のまわりじゃ流行ってないとか、賞金稼げるとか希少すぎるとか……たぶん、ゲームしない人はいくら反論を上げたところでゲームをやらない。それで満ち足りた人生ならそれで良いのではないか……。おしまい。
……だけでは記事が短いので、個別にもう少し補足する。
(1)値段が高い
それでも6000円~8000円はしてしまう。これは高い。 映画のレンタルなら一本300円だと仮定して、20本は借りられる。
これは完全な誤り。
上記のように、コンシューマタイトルでも無料ソフトもあるし、スーパーファミコン時代のようにクソゲーも神ゲーも一律9800円ではなく、バリューゾーンはかなり広い。それこそ数百円からのタイトルもある。
世界一売れたゲーム「マインクラフト」の価格はスイッチ版で3500円くらい。
僕はゲームは、この世でもっともコスパの良い娯楽だと思う。
映画レンタル300円で20本借りたとしよう。一本あたり2時間として40時間。
6000円の価格帯のゲームなら40時間のプレイ時間なんてザラだ。タイトルによっては何千時間でも遊べてしまう。今自分が遊んでいるゲームはセールで300円で買って、15時間プレイしている。めっちゃ面白い。
例に上げた6000円~8000円は新品でしょう。
なら映画も新品で考えるべき。映画館で見るなら1800円。3Dや4Dならもっと高い。ブルーレイは特典映像など付くけど、ゲームと同等の6000円~8000円はざらだ。
ゲームは値段が安いのだ。
(2)プレイに時間がかかる
おそらく最低でも20時間はかかるだろう。
~中略~
一本の作品に何十時間もかけるよりも、 必ず二時間以内に終わってくれる映画のほうが安心。
これも完全な誤り。
多分、スーパーマリオとかドラゴンクエストのようなゲームを想定しているのかもしれないが、上記のようなワンマッチ数分から数十分のゲームも数多くある。
付け加えるならば、小規模開発者タイトルや実験的作品などには、映画のように数十分から数時間でクリアでき、十分な満足感を得られるものがある。
(3)話題を共有できる範囲が狭い
今はゲーム不況でぜんぜんゲームが売れていないので、 そのゲームの話題が通じる相手が必然的に狭くなる。
これも誤り。
ゲームの市場規模はどんどん膨れ上がっている。
それはスマートフォンを含めての話でしょ? ってツッコミが来るかもしれないが、コンシューマ機についても右肩上がりなのだ。PS4もスイッチも最速で普及台数を伸ばしているのに不況だって!?
おそらく、この日記を書いた人がゲームが好調だったのって、日本がゲーム産業を牛耳っていたときのことを言っているのだと思う。現在は、海外のほうがゲームビジネスが上手くいっている印象だけど、ゲーム不況というのは、認識が間違っている。
人気タイトルならば、話題を共有できる相手には事欠かないだろう。
それと、大きな矛盾を指摘したい。
日記の冒頭には、
周りはみんなゲームをやってるんで(オタクかどうか問わず)それを知られるとけっこう不思議がられる。
と書いてあるけど、話題が通じてないのは君だけじゃないか?
そもそも趣味が多様化しているのに、皆に通じる話題ってなんだ?
天気の話か? この日記を書いた人がハイソサエティに属する人で、国際情勢とかが共通する話題だ、とか言うならぐうの音も出ないが。
(4)実生活へのフィードバックが少ない
ゲームをクリアしたって実生活への変化は何にもならない。就職面接で「DDRに打ち込んでました」って言ってもまったくプラスにならない。ゲームやってる時間にハウトゥー本読んで実践した方がマシ。
全部誤り。
小説にしろ、映画にしろ、ゲームにしろ、そこからなにかを得たかは自分次第だ。無為に過ごせば、身の回りの全てが意味のないものだが、逆も然り。
クソ映画を見て、何がクソなのか、どうすれば良くなるのかを考えるのは、良いフィードバックではないか?
ゲームなんて子供の遊びと考えている石頭連中(アナタのような!)が、まだ会社の上層部にいるせいで、就職には今の所は役立たない。
しかし、ゲームの心地よい操作感や、中毒性、人の心の動きをうまく誘導する方法論は、ゲームニクスとして、様々な分野に応用されている。
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ゲームに関する誤解は、作ってる側も悪いのかもしれない。もっと面白く英会話ができてしまうゲームや、財テクを学ぶゲーム、犯罪者が厚生してしまうゲームなんかが出来たらもっと違うかもしれない。
そもそもゲームに実益を求めるべきか?
ペットは役立つから飼うのか? 映画はためになるから観るのか? 音楽を聞いて就職に役立つのか?
ちょっとした時間つぶしにゲームをやって悪いのか?
と、まあぁ、ゲームしない層とする層には相当深い溝があるんですが、近日発売のデスストランディングは、その境界線をこわす……いえ、繋ぐゲームになるんじゃないかと期待しています。
自分はamazonだといつ届くかわからないし、予約してなくて、失敗しました。開店待ちして、買えなかったらPC版出るの待とうかな。ダウンロード版もあるな。
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