ワンフェス旅の前日に、群⾺県渋川市にあるハラミュージアム アーク(原美術館別館)で現在も開催中の加藤泉-LIKE A ROLLING SNOWBALL展へ行ってきました。8月10日からは、東京品川にある本館の方でも異なる展示内容で開催中となっています。
加藤泉さんは、日本の画家・彫刻家です。原始美術を思わせるような、プリミティブで力強い作風。平面立体を問わず、主に人をモチーフにされています。未だ細胞分裂しつつある透視図のような不気味さ、強烈な意図が隠されているように感じる色使いが、個人的に好きなところ。トイコレクターの視点としては、ソフビ作品があるのが見逃せないのですが、それを抜きにしても好きな芸術家です。
東京から群馬県渋川市の美術館までは、片道約2時間となかなか骨の折れる道程でした。しかも乗り換えミスってしまった。
渋川駅からはバスで15分間。
僕が行った日はめちゃくちゃ空いていて最高でした。
本館の原美術館が2020年に老朽化を理由に閉館となり、こちらに合併されるそうです。
チケットは、スタンプラリー的な趣向になっていて、本館と別館でスタンプすると完成するという仕組み。
展示内容の違いは、別館は作家秘蔵の未発表作を含む代表作145点にのぼる圧倒的スケールの展示内容。本館のほうは、最新作を中心とした展示内容のようです。
こちらの展示室は4つあり、そのうち1つの彫刻の展示室は、指定の範囲内からなら撮影オーケーでした。この日は、本当に人がいなくて、人を気にせず撮影し放題でした。
残念だったのが、図録がまだ発売されていないこと。次回、本館のほうに行けたら購入したい。
全体図。自分とキュレーターさんしか居ない。
あいさつ。
作風にも似ていて、遠くから見ると、シンプルなフォルムですが、じっくり見ると沢山の素材や彩色、加工が施されています。
メキシコのサボテンを思わせるような両手が頭部になってる作品は4メートルくらい大きさがあります。
行ったら、奥の垂れ幕の作品の石の重しにも注目!
天井が高くて、良い展示室でした。
こちら、人より大きいです。
ソフビと木彫を組み合わせた作品。
レザーとソフビを組み合わせた作品。
大きい方のソフビの頭部は、作品集の限定版についてきたそうです。当時から知っていたらなぁ……。
空間の使い方が良いですね!
これもソフビ。解体して裏側を使うとか、めちゃくちゃクールですね!
奥のもソフビ。何十年と海を漂って漂流してきたかのような風格。
見応え抜群でした。
この展示室に隣接する二部屋は、平面作品の展示でした。
大型の作品からラフ画っぽいものまで。
加藤泉さんはもともと平面作品を発表されていた方みたいなんですが、自分は彫刻のほうが好きですね。なので、写真が撮影できてよかったです!
こちらの離れっぽい展示室では、作家さんのコレクションの古美術品と自作を並べて展示するという趣向でした。床の間っぽい造作のある展示室だったので、すごくマッチしていました。
明日は、ミュージアムショップで手に入れたこちらのレビューをします。
男の子バージョンのレビューはこちら。
女の子バージョン