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にわかが語るAMD Ryzen第三世代 ‐ ZEN2

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一部を除いて、7月7日に販売開始したAMDのCPU・Ryzenの最新版Ryzen3000シリーズ。

自分は第2世代の中間グレードRyzen5 2600Xを使っていて、とても満足していますが、今回のアップグレードで、かなり大きな飛躍を遂げたようです。

インテルが最後まで守ってきた牙城を切り崩すかもしれません。

簡単に言うと、Ryzenは、コア数、コストパフォーマンス、アップグレードの簡単さ(ソケット形状がいっしょ)などではインテルCPUに勝っていました。一方で、CPUのシングル性能の低さが足を引っ張って、アドビ製品などのクリエイティブ用途や、高フレームレートが勝敗の鍵をにぎるゲーミング用途では、インテルに全く歯が立ちませんでした。

 

それが今回、いままで最上位グレードだったRyzen7の上にRyzen9が登場し、9の下位グレード3900Xでインテルで同等グレードにi9 9900kと同等以上の性能を誇ります。驚くべきは、そのコストパフォーマンスの良さです。

 

 

同コア数のインテルCPUCore i9 9920Xなら日本で買えば15万円に対して、3900Xは発売直後のご祝儀価格であっても半分以下の価格です。9920Xが一般向けのCPUではないというご指摘もありますけど……そんな一般向けではないコア数のCPUが一般民生品として降りてきたことがすごい。9月発売のRyzen9最上位グレードに至っては、16コア32スレッドです。

 

Ryzenユーザーなら、マザーボードを更新せずにそのままCPUを組み換えすればいいのも素晴らしい。スマホの機種変をするように、手軽にアップグレードできます。自作er向けCPUと言えそうです。

 

Ryzenの飛躍は、インテルユーザーにとっても歓迎すべきものであると思います。現在のインテルCPUの弱体期を招いたのは、インテルが一強だったからです。

お互いが競争するからこそ、ユーザーはどんどん性能が高くて安い製品を手にすることができます。

Ryzenがなければ、まだインテルCPUは高価で、未だに10ナノプロセスが完成しないとかグダグダ言っていたことだろうと思うのです。

 

僕個人の話でいうと、これだけ煽っておいて、CPUのアップグレードはしないつもりです。競技性の高いゲームはしないので、現状のパフォーマンスで満足しています。

CPUのシェア率が、一時AMDがインテルに勝利したという驚くべきニュースを耳にしました。

このことによって、ソフトウェアのRyzen最適化が進むと思っています。現状、ゲームでシングル性能が重要なのは、シェアの大多数を占めるインテルCPUのコア数に合わせてあるからです。そのシェアがコア数の多いCPUが占めるようになれば、古いRyzenであっても、余ってるコアを活用して、パフォーマンスが改善するのではないかと思っています。