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荒木飛呂彦原画展JOJO-冒険の波紋-大阪を観てきたァッ!

2018.11.25(日)~ 2019.1.14(月・祝)まで大阪天保山で開催されている、ジョジョ展に行ってきました。

本当はもっと早い時期に行く予定だったんですが、土日チケットが取れず(土日と年末年始だけ時間指定制なんです。2.3日前ではチケット取れません)、この日になってしまいました。平日でしたが、混雑っぷりがすごくて、じっくり見るには耐久戦になること間違いなしです。

大阪文化館・天保山は安藤忠雄氏の設計なんですね。

キービジュアルは東京展が空条承太郎に対して、大阪展ではディオ・ブランドー。善と悪、昼と夜。両方揃ってひとつであることを暗喩しているかのよう。

 

ジョジョについて、正直、僕は原作を通しで読んでいないニワカなんですが、そんな人が楽しめたかどうか、レポします。

ちなみに、6年前のジョジョ展には行っていて、とても感銘を受けました。 

smoglog.hatenablog.com

 

まず、なんと言っても大阪でジョジョ展が開催されたことが、関西の人間にとって嬉しいことです。

ありがとう!

 

でも、個人的に褒めれるのは、それだけかなー……なんて。

申し訳ないんですけど、これが僕の本音。

 

まず、会場の規模が小さいです。

前回の東京の森美術館でのジョジョ展の規模を想像していたので、ちょっとがっかりでした。感覚的に前半終わったかな? というタイミングで終点でした。

多分、国立新美術館の時の規模はもっと大きいはず。

ちなみに、展示スペースではないので、参考にならないけど、延床面積でみると、大阪文化館・天保山は13,491平方メートルに対し、新国立美術館は47,960平方メートルと規模の違いは明確……。

写真撮影スポットも皆無でしたので、それも残念。東京展では巨大複製原画を撮影できたんですよね?

 

次に会場構成について。

国立新美術館の会場構成対して、大阪文化館・天保山のギャラリースペースに合わせた形の会場構成に変化していることが図録から確認できます。

具体的に示すと、

東京展では、

「宿命の星 因縁の血」

「スタンド使いは惹かれ合う」

「jojo's design」

「ハイ・ヴォルテージ」

「裏切り者は常にいる」

の順番で、大阪展では(横の数字は東京展での順番)

「宿命の星 因縁の血」1

「ハイ・ヴォルテージ」4

「スタンド使いは惹かれ合う」2

「jojo's design」3

「裏切り者は常にいる」5

……の順番でした。

最初と最後以外は入れ替わっています。

 

 

「宿命の星 因縁の血」

「スタンド使いは惹かれ合う」

「ハイ・ヴォルテージ」

の3つは、荒木飛呂彦氏の原画が豊富に使われたヘビィな内容でした。

これをすべて前半に持ってきたことで、入り口あたりが渋滞しまくってました。

学芸員さんが「順番はないので好きなところから観てください!」と掛け声しなければならないほど……。でも、大阪文化館では4階と5階を使っていて、階段で分断されています。空いている方にいってしまうと逆流禁止の立て札が。結局、お客さんがどんどん入ってくるので、最初の「宿命の星 因縁の血」は鑑賞者の肩越しにしか見れませんでした。

 

最後に新作大型原画「裏切り者は常にいる」について。

せっかくの12枚の連作なのに、絵と絵の間隔広すぎ!!!

絵を会場に合わせるな、会場を絵に合わせろよ! と言いたい……。

屏風みたいなイメージだったんですけど。

絵ももともと横のつながりは希薄だったので尚更でした。

イギーのところで、ぽつんと途切れている構成は面白いんですが、承太郎の学ランの裾が、もっとたなびかせたが良いような?? 

「おい、スモッグ! 荒木神に意見するな!」

 

ジョジョの絵については、ファンに間でも第何部が良いとかあると思います。

実は成人するまでジョジョの絵がずっと苦手で、ジャンプに掲載されているときは読み飛ばしていました。そんな時代の(つまり僕が週刊ジャンプでみてたのは第3部からなんですけど)原稿が、一枚だけ展示されていると、まぁ濃ゆいこと。このパワーに僕は敬遠していたんだなぁ、と思いました。おそらく漫画としては7部8部のほうが読みやすいんですよ。月刊時代よりも週刊時代のほうが密度が濃いってヤバイですね。これは僕の主観でしかないけど。

 

そんな訳で1時間くらいでサクッと退場しました。

 

購入品はこちら。

図録(東京展バーションと大阪展バーション)、レロレロキャンディ3つ。

レロレロキャンディを3つも買った理由が思い出せません……。ネタでなく。

図録は内容確認せずに2つ買ったんですが、東京展バーションを買えば良い内容だったらどうしましょう……って思ってたんですが、さらりと確認したところ、一部、収録内容異なっていました。森美術館のときの図録も好きなんですが、今回はより美術館図録っぽくなりましたね。

 

あとは千日前のオーソンを見ました。

人が居なくなるまで待って撮影。

その時は自分以外にはしゃぐ人間なし。

普通のコンビニとなってました。

 

ちょっとアンチ的な意見になりましたが、僕のようなニワカ向けの展示ではなく、ファン向けの個展という感じなのかもしれません。

時間を忘れて、いつまでもこの空間で原画を堪能したい……そんな人達からすれば、最高の個展でしょうね。

 

その他の大阪ジョジョスポットについてはコチラ

smoglog.hatenablog.com