この記事にはポーランドのゲーム開発会社CD PROJEKT RED(ウィッチャーシリーズなどで有名)開発によるサイバーパンク2077のプレスリリースや公式画像の引用がふくまれます。
世界最大のゲームの祭典「E3」。いくつか注目のタイトルがすでに発表されていますが、個人的に大興奮しているタイトルがサイバーパンク2077です。
こちらのタイトルは第一報から、すでに5年(2077日以上)が経過していて、僕もそんなタイトルあったな〜って感じだったのですが、あらためて詳細を見聞きして、これをプレイするまで死ねないぞ、となりました。別に死ぬ予定はないけどね。
世界設定
ゲームタイトルを読めばわかる。そう、サイバーパンク!
改めてどういうジャンルなのか、ウィキペディア先生によりますと……。
典型的なサイバーパンク作品では、人体や意識を機械的ないし生物工学的に拡張し、それらのギミックが普遍化した世界・社会において個人や集団がより大規模な構造(ネットワーク)に接続ないし取り込まれた状況(または取り込まれてゆく過程)などの描写を主題のひとつの軸とした。
さらに主人公の言動や作品自体のテーマを構造・機構・体制に対する反発(いわゆるパンク)や反社会性を主題のもう一つの軸とする点、これらを内包する社会や経済・政治などを俯瞰するメタ的な視野が提供され描写が成されることで作品をサイバーかつパンクたらしめ、既存のSF作品と区別され成立した。
代表格として、ブレードランナー(アンドロイドは電気羊の夢をみるか?)や攻殻機動隊、銃夢、AKIRAなんかが上げられると思いますが、そういう暴力と権力が横行する退廃した近未来、アンドロイド、サイバネティクス、人工知能などのキーワードにぐっと来るならこのタイトルはたまりません。
原作
そう、このゲーム原作があります。
ウィッチャーも小説が原作でしたね。
今回は小説ではなく、なんとテーブルトークRPGです。キャラクターシートを作り、サイコロを振って成功判定するという、ビデオゲーム以前のRPGの原型です。
タイトルは「サイバーパンク2.0.2.0」。
1993年に日本語版が出版されたらしく、買えないか調べましたが、絶版で入手が難しそうです。
「ナイトシティ」というゲームのまさに舞台となる都市の名を冠する資料集があるみたく、これだけでもなんとかゲットできないかなぁ。
しかし、このテーブルトークRPGの情報が少ない。
ウィキペディアによると、このような紹介がされています。
本作『サイバーパンク2.0.2.0.』は他のサイバーパンク物のTRPGと同様に「サイバネティックスやコンピュータネットワークが奇形的に発達した近未来の世界観」を描くことを中心にデザインされたゲームである。
(中略)本作はただの近未来SFアクションではなく、暴力的かつ退廃的なピカレスク物語を楽しみやすいような形で世界観やゲームシステムが構築されている。
ピカレスクとは悪漢という意味らしいです。つまりダークヒーロー的な?
ナイトシティというのは、企業に支配された都市で、犯罪発生率の高いところみたいです。
Wikiには見逃せない要素として、
2012年、CD Projekt社によりコンピューターゲーム"Cyberpunk 2077"の開発が発表された。これは可能な限りTRPGと同等のルール、キャラクターロールを持つことを目指しており、TRPGで直接利用可能なキャラクターシートの印刷機能を実装するとされている。
とあります。
ゲームは2077の示すとおり、テーブルトークRPGの2020から57年後という時間だけではなく、システムも含めて忠実に再現しようとしているようです。
原作の舞台設定を見てみましょう。
『サイバーパンク2.0.2.0.』の世界は、作品名の通りに2020年となっている。 ただし、治安は現実世界よりも大幅に悪化している。
アメリカ合衆国は経済的困難により暴動が頻発し、1996年に無政府状態となった。 合衆国全土は3年間の戒厳令が宣言され、略奪に対して軍事法廷による死刑が適用された(同年には日本国で憲法第9条が廃止されている)。
この厳格な規定が非常に有効であったため、戒厳令が解除された1999年には、新たに統一市民法典(UCJC)が制定された。 統一市民法典は「殺人罪に対して死刑」「窃盗に対して追放刑(都市に近づくと苦痛を受けるインプラント埋め込み)」など強い罰則を持っている。 犯罪率の高さは個人の銃器所持を促進させた。 SMGなどのフルオート銃器は違法となったが、ハンドガンを所持するものは非常に多くなっている。
2020年の多国籍企業はより巨大になっている。 各国政府が弱体化したことで、多国籍企業の権力はより大きなものになっている。
この設定を引き継いだのがサイバーパンク2077となります。
2020年から半世紀以上時が流れているので、フルオート銃器の携帯もオーケーになっているように動画などから思いますね。それか、特別な許可を持つ人達?
追記:メディア向けに公開されたプレイデモの感想によると、銃はフルオートで、ダメージポップアップし、10発くらい命中しないと敵を倒せないそうです。
ファーストトレイラー
5年前に公開された最初の動画です。
映画のものにしか見えない、この美しい映像は、ゲームで使われるものなのでしょうか? 世界観を伝えるためにあるもの?
美女が銃撃されますが、その弾丸が柔肌を穿つ……と思いきや、弾かれます。
そう、彼女はサイボーグ……その両手は変形してナイフが展開、周囲には死体の山……。
この状況は、原作から連想するに「サイバーサイコ(殺人狂)」という状態のようです。この世界ではサイバネティクス(サイボーグ化)のことをサイバーウェアと言い、サイバーウェアの比率が高まるにつれて、人間性が失われて一定値を超えるとサイバーサイコとなってしまいます。
音楽もめっちゃかっこええ!
セカンドトレーラー
先日公開された、ナレーション(日本語字幕付き!)ありの、もっと詳しい世界設定がわかります。
主人公みたいな人がいるということはキャラメイクできないように思えて、既出の情報とは違う印象でした。
ちなみに、この動画の最後のフレームに隠しメッセージが載っているみたいです。
参照‐『サイバーパンク2077』最新映像がついに解禁。最後の数フレームに、ファンに向けた熱いメッセージを隠す | AUTOMATON
これによるとE3中に詳細情報を公開するとのこと……。
で、つい数時間前に公開されました!
最新情報
ジャンルは物語主導型のシングルプレイ・オープンワールドRPG。
PlayStation 4、Xbox One、PCで発売予定。
一人称視点で固定され、プレイヤーの選択によってストーリーがダイナミックに変化。
善悪の二元論では解決できない奥深いストーリー。
数十時間のメインストーリーに加え、サブクエストも多数。
主人公は”V(ヴィー)”と決まっています。
ただし、性別、外見、クラス、生い立ちを自由にカスタマイズすることができ、キャラクターの成長はあらゆる面でゲームプレイに影響するそうです。
要するに、コードネームとか通称と言う感じですね。ペルソナ5みたく、自分で名前を入力するゲームの場合、その部分がセリフがなしになってしまう問題を回避する策だと思います。たしかWiiのドラクエで、ヒロインが勝手に「あんたの事をエッジって呼ぶわね」みたいな仕様だったと思うんですが、そんな感じ。
原作にあったロール(役割)は“ネットランナー” “テッキー” “ソロ” の3つになり、ロールを縦断してアビリティを習得して成長させていくシステム。
ちなみに、原作によると、
ネットランナー:コンピュータに直接接続したハッカー。〈インターフェイス〉の特殊技能を持つ。
テッキー:サイバーウェアの専門家。〈即製〉の特殊技能を持つ。
ソロ: 雇われの殺し屋など。〈コンバット・センス〉の特殊技能を持つ。
それぞれ、ネット、サイバーウェア、戦闘技術の系統になるように思います。
他のロールはNPCになるのかな? 例えばロッカー(民衆を奮い立たせるメッセージを出すことができる。〈カリスマティック・リーダーシップ〉の特殊技能を持つ)は物語的に大事そうなので、ヒロインなんかになりそうだし、コップ (重武装した法の番人。〈公的権力〉の特殊技能を持つ)、コーポレート (多国籍企業の管理職。〈支援要求〉の特殊技能を持つ)は都市側の敵などになりそう。
舞台は既出通り、ナイトシティ。
一発逆転のチャンスを得るために、全米一住みにくい街に人が集まる。
都市の規模は「とにかくデカイ」。
完全なオープンワールドなので、どこへ行くのも自由。
6つの地域に分かれていて、何百という建物や部屋がある。
脳を直接つないでネット空間にジャックインできる。
情報戦もひとつの戦い方。
重厚なストーリーとアクションとあるので、戦闘システムはアクション寄りのようです。*ダメージポップアップなどあるものの、かなりFPS寄りみたいです。しかし、戦闘を回避する選択肢や、ハッキングにより戦うなど、いろんな方法があるようです。
サイバーパンク2077は発売日未定。
公式twitterとメールマガジンには登録しました。
非常に楽しみです。
公式サイト‐サイバーパンク2077 ― ウィッチャーシリーズの開発会社による最新RPG
参照‐PS4、Xbox One、PC用ソフト『サイバーパンク2077』の最新情報が解禁! CD PROJEKT REDの注目作は近未来の巨大都市が舞台のオープンワールドRPG - ファミ通.com
CD Projekt REDの新作「サイバーパンク2077」は日本語にも対応。PCとPS4,Xbox Oneで展開へ - 4Gamer.net
電撃 - 『サイバーパンク 2077』は物語主導型のオープンワールドRPG。ゲーム概要や主人公“V(ヴィー)”を紹介
最新プレイデモについて記事にしました。
追記:発売日が2020年の4月16日に決定しましたね! 予約購入しました。それまでにグラボをアップグレードして、発売に備えようと思います!
サイバーパンク2077 — E3 2019 公式ゲームプレイ スニークプレビュー
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