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パシフィク・リム アップライジング[字幕版]ネタバレありGW旅2018シリーズその4

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ゴールデンウィーク旅のモネ展のあとは、時間が少しあったので、映画を観ました。

パシフィク・リムは、感想をブログにアップしていませんが、映画館、しかも新宿バルト9で何故か観ました。田舎モンなんで、場所にビビったのかミックスジュースをふかふかの絨毯に盛大にこぼしてしまった思い出。リベンジ(?)しようと東京に行った時観ようと思ってたんですが……。

前作、僕はとっても気に入ったので、今作の評判を聴くと特に前作好きの間では否定的な意見が多く……。

 

 

結論から言うと、僕はすごく楽しめました。でも前作の方が好き。監督が違うからって理由じゃないですよ。例えば、「ブレイド」なんて2はデル・トロだけど、いまいちパッとしなかったじゃないですか。やっぱり2って難しいんだと思います。一旦綺麗に幕切れた作品は特に。

 

ここからネタバレあり。

 

個人的に、前作パシフィク・リムって脚本自体は何でもないって言うか、特筆すべき内容がなく、その場が盛り上がるように演出されたプロレス的な展開と言うか……人の生き死になんて特にシステマチックに感じました。それ故に、ただただ巨体なロボットと怪獣が戦うっていうシーンを、とてつもなくカッコよく演出することに腐心していることを強く感じました。

 

今回のイェーガーの動きはジャネレーションが変わったせいか、とてもスムーズな動きをしています。その点、重厚感が失われる事を懸念しましたが、今回は今回で良かったと思います。なーんか似たり寄ったりなデザイン・戦闘に感じましたけどね。前作にもあった、巨体なイェーガー視点から人間視点に変わる演出ありましたね。イェーガーの足が車に当たって盗難防止警報が鳴るとか。

ラストの天空ペケ字拳攻撃は手に汗握りました。

 

この映画の欠点は2つ。

一つは、一度終わった物語を再開するため、前半のやりとりが退屈であること。ハラハラしない。これは、今回の黒幕である博士の暗躍を最初からネタバラシしてしまえば良かったと思います。編集上の悪手だったと思います。

もう一つは、キャラクターを活かしきれていない事。これは前作の方が徹底していた。僕は今回登場した新人パイロットは、おそらくアマーラ以外は死ぬと思いました。少なくとも、アマーラといい感じになったジナイ(腕を怪我した男)、対立したロシア人のヴィクトリアは死なせるべきでした。ドラマとしてこんなに面白いネタを放置するなんて前作だったらありえない。

 

こんな展開が目に浮かびます。

ヴィクトリアは、最後までアマーラを毛嫌いしていたのに「私たちの目的は怪獣を倒すことだから……!」と身代わりになる。そしてアマーラは仲間の死を乗り越え、ジェイクとドリフトする(結びつきが強すぎ、トラウマを想起していまうので、できなかったって話じゃなかった?)。それで怪獣をコテンパンにすると言う展開です。実際の映画ではムードメーカーだけど、「この中で死ぬなら、こいつが死ぬのは、まぁいいかー」って言う観客の願望が叶った感じで、勿体ない! と思いました。

前作のラストみたく、実は生きてましたでもイイワケだし。

 

続きモノなのに前作のキャラで出てこない人が多かったですね。次回作を匂わせるラストでしたが、どでかい怪獣は倒したけど、ゲートが開いて絶体絶命! で終わっても良かったのでは。次の展開は、怪獣側に裏切り者が出てきて、怪獣とパイロットの3位一体ドリフト。劇中に出てきたイェーガーと怪獣のハイブリッドというのも面白そう。前作がマジンガーZ、今作はガンダム、次回作はエヴァンゲリオンって感じで。

 

自分ならこうするのになー、って思うところが多く、為になる映画ではあったと思いました。