ワンフェス2017[冬]販売品その2。
ケンエレファントが展開する縁起物百貨店より、クタニシールとコラボして販売された九谷招き黒猫です。クタニシールは、上出瓷藝が展開する、九谷焼を「もっと皆さんの身近に」という思いから生まれた九谷焼の転写ブランドです。
公式サイト:KUTANI SEAL
九谷焼は本来、職人が筆で絵を描くものですが、クタニシールの場合、あらかじめ印刷された文様をシールのように器に貼付け、製品を量産し手頃な価格で提供できます。今回コラボして誕生した子猫と黒猫は、クタニシールの中でも人気の柄で、ソフトビニール人形と同じ型を使った陶器人形も同時展開しているみたいです(クタニシールさんに問い合わせしましたが、まもなくWeb通販します、との事でした。……が、それから数ヶ月……売り切れなのかしら)。
全高9センチ、頭部/胴体/尻尾/右手の計4パーツ。黒猫の成型色は黒色となっています。
黒猫バーションは、手に魚を持っています。
白猫バーションはネズミ。
この部分が面白いんですけど、原型で造形されているのは小判型の胴体だけ。魚の尻尾は塗装マスクで表現されています。白猫バーションのネズミの場合は耳と尻尾が塗装なんです。
頭の造形も面白い。
幾何学的な造形。
顔面はぺったんこです。
耳の部分は朱色に塗られているのですが、この色のチョイスもいいですね。
ソフビ塗料の隠蔽力の弱さによって、下地の黒が透けて、微妙に彩度がひくくなっているのでしょうか? 黒成形の素体と相まって、漆塗りのような感じ。写真で見た時、ディック・ブルーナのミッフィー的にも見えたんですが、「和」の要素を強く感じます。
非常にシンプルなアウトライン。
裏面には大きくクタニシールのロゴ。
お顔はとぼけたような感じがファニーでいいですね。
じっくり見ると、下顎のところが、かすかにぽっこりとしていたり、襟のカタチが左右で微妙に違ったりと、人の手による原型であることが伺いしれます。
魚部分。
黄色→青と塗られたように見えます。
マスク精度は……まあ普通か、少し劣る感じ。ここをビシッと仕上げてくれると、幾何学的な原型がもっと映えると思いました。
白猫も陶器版も手に入れたいですし、今後の展開があると(ソフビならではのラメ入りの成型色など)面白いなぁ、と思いました。
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