ふたりはプリ……いや、なんでもないっす。
ミロクトイさんの「仏像戦隊サレンダース5」よりリーダーのシャカッチに続き、2号カルガルーの登場です。
シャカッチのあと、どんな仏様がモチーフになるのか楽しみでした。原型画像が最初5月くらいに登場していますが、販売された8月に驚天動地の全貌が明らかになったのでした。
カルガルー……それは、背中合わせに迦楼羅とガルーダを一身とした、ヒーローでした(カルラ+ガルーダ=カルガルー)。驚くべきは、ソフビのカンチャクの回転可動を使ったギミックです。これについては後述します。
パーツ数は頭部/胴体/右腕/左腕/腰/右足/左足の7パーツ。シャカッチと同じですね。大きさはシャカッチより1センチ程大きい約25センチ。スタンダードサイズ(20センチ前後)と言うには少し大きいかも知れませんね。
まずはガルーダサイド。
三位一体論において、最高神の一柱であるヴィシュヌの乗り物として登場するガルーダ。敵対するナーガ(邪竜)を飲み込む聖獣です。
ケモノ感ありまくりな迫力のお顔立ち。
装身具は絢爛豪華。
古代インドの一大叙事詩「ラーマーヤナ」に登場するクシャトリヤを連想します。クシャトリヤとは、袖付きの強化人間用モビルスーツ……ではなく、バラモン教における、カースト一位のバラモン(僧侶)に続く2位の王族や貴族・武人階級のことです。
変わって迦楼羅サイド。
迦楼羅天は、ガルーダが仏教に取り込まれた姿です。
インドでは、他所の宗教の神さまを自分の宗教に組み込むのが得意です。ヒンドゥー教なんて、ブッタは自分のところの最高神のヴィシュヌの9番目の化身(別の姿で現れた姿)として、仏教も自分ところから派生したものとしてますから。このあたりはウィキペディアを読み漁って調べると夜が明けるので、さらりと。
ガルーダよりも理知的な顔になりました。どことなく愛嬌ありますが、くちばしあたりが軍鶏っぽい。
迦楼羅、と漢字表記なだけあり、こちらの意匠は青銅器時代の中国の感じです。
足も人間のモノに。
サイドから見るとこのようになっています。
ルーツが同じ、ガルーダと迦楼羅がカルガルーは一心同体となっているのです。ミロクトイさんは2体分の仕事を一体として発表している、と言っても過言ではないと思います(背面が手が抜ける、と言いたい訳じゃないです)。
記事の冒頭に書いたとおり、カンチャクの可動を使ったギミックで、ガルーダと迦楼羅の中間の状態が作ることができます。
胴体と手がガルーダ。
頭部のみガルーダ。
頭部、胴体、手足がガルーダ。
この回転による変身で思い出すのが、漫画「魍魎戦記摩陀羅」に登場する「徐福」というキャラクターです。正面は旅の先導者となる翁、後頭部は攻撃魔法使いのオババが隠れていて、そちらに切り替わると手足も回転して変身するのです。
転生編のカバーの麒麟のおっぱいが恥ずかしくて、なかなか買えなかったガラスの十代。
MADARA壱 (第1巻) (Dengeki comics EX―魍魎戦記摩陀羅全集)
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摩陀羅には、大ボスが「弥勒」、居城が仏教世界を表す「須弥山」だったり、修行者の意味を持つ「沙門」というキャラクターが居たりで、仏教をモチーフにしている部分もある世界観ですので、もしかしたら影響あったのかな?
この変身能力は、ガルーダか迦楼羅かの、どちらか一方の選択ではなく、部分変身も可能かも知れません。右腕だけ翼に変えて剣のように敵を切り裂くとか。
最後にシャカッチと並べ、5体が揃うのを夢見て……。
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