Dr.ミロクシリーズの第2章の幕明けです。
新作は、龍燈鬼改&御神岩ロケットです。2パーツ構成で大きさ約21センチと、今までのDr.ミロクシリーズの中で一番の大きさかな?
上半身の龍燈鬼改の(おそらく)モチーフは、奈良県奈良市興福寺に天燈鬼と共に安置されている龍燈鬼だと思われます。この鬼は、普段四天王に潰されている邪鬼を独立させ、仏前を照らす役割をもたせたモノと言われています。Dr.ミロクの世界では、ジャンピング邪鬼つぶしに踏みつけられた邪鬼が、アンドロイド化されて兵器として再利用されたという感じでしょうか?
下半身の御神岩ロケットの方は、明確にモチーフにした岩があるのでしょうか? ネットで調べても出てこなかったんですが(検索能力低い……)、形状や場所、逸話等から神仏として祀られている天然の岩だと思われます。こう言うと罰当たりですが、山伏が修行する逸話のある山や、景勝地の海辺によくありますよね。
第一期は、2種類の成型色未塗装で登場しました。
深海グリーンライトと、深海グリーンストロング。こちらはストロングの方です。昆布色。
下パーツの御神岩が自然の風景のようなので、ジオラマのようにも見えなくもない。
このスタイルは柱頭行者という修行法を連想しました。
1本の柱の上で生活しながら苦行した独修士。柱の高さは決っておらず,ときには柱上に仮小屋がしつらえられることもあった。食事は弟子によって供給された。このような禁欲修行法は,その創始者大シメオン (5世紀) 以後,シリア,パレスチナ,メソポタミアに多く実行された。
……立派なヒキニートですな。
屈強な肉体を誇る龍燈鬼です。目は頭上の龍燈を見ています。逆立つ太い眉。ねじれた角。腕や顔に皺が細かく刻まれています。素晴らしい造形。
オリジナルの龍燈鬼と同じく、龍燈鬼改も体に龍を巻きつけていますが、その胴体は機械から伸びているせいで、配管のよう。
龍燈鬼が頭上に載せるのは龍燈型のDr.ミロクの首です。もしかしたら、このロケットは爆弾を積んでいるのではなく、人工衛生のように宇宙に上げて敵国を監視する機能なのかも?
しめ縄が結ばれた御神岩にはミロクの顔が隠れています。
しめ縄は神道における神域と現し世を隔てる結界ですが、仏像を特にフィーチャーリングし続けたDr.ミロクシリーズ、その第2章の展開が、ここに片鱗を見せているような気がします。
岩の底にはバーニア口。
今までのミロクシリーズと同じくカンチャクは、上半身がオス、下半身がメスの組み合わせです。
以下、組み換えのバリエーションを幾つか。
名称は勝手に付けました。
龍燈鬼改タンクと三天王御神岩ロケット。
龍燈鬼改OG-ATとミロク御神岩ロケット。
龍燈鬼改は鞍馬ホウシと同じく、単体の指人形としても楽しめそうです。
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