今回紹介するのは、山形県肘折温泉、仙台市が産地の肘折系のこけしとなります。
ひょうきんとも上品とも取れる何とも言えない良いお顔、本体の形状、飴色の杉材に退色した様に見える薄い絵付けが非常に気に入っています。
購入したキャロルさんに「マニアに人気のある」、鈴木征一工人は「肘折温泉唯一のこけし工人」という一文があり、そういう部分にミーハー心が惹かれちゃってるのかもしれませんが(汗)。
大きさは小振りな約6センチ。僕の持ってるこけしの中で一番小さいのですが、大きなこけしに負けないパワーを感じます。
胴の模様はなでしこだそうです。
肘折系こけしの特色としては、津軽こけし館に次のような記述があります。
肩の張った太い直胴に、重ね菊を主とした草花が多く描かれます。鳴子系と遠刈田系の混合系として発達したとされます。
いいとこ取りってことなんでしょうか。
ぱっと見で系統が判別できるようになるのは、何時になることやら……。
材質は杉材なんですが、僕の知ってる杉材って柔らかくて爪で押すと直ぐに跡が付くようなイメージです。このこけしに使われている杉材は非常に固く、身も詰まっていて冷たいです。持った時、重みがある方が満足感あります。
とりあえず、全ての産地のこけしが網羅できたらいいなぁ、と思って気に入ったものを購入しているのですが、鈴木征一工人のこけしは集めたいなぁ、と思いました。