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自作の革砥:ナイフの仕上げ砥ぎ

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ブッシュクラフト用ナイフの仕上げ砥ぎ用に革砥(かわど)を作りました。

薪を作るくらいなら、砥石で砥ぐだけでいいんですが、木彫をするならより鋭いほうが良いだろうと思いまして……木彫自体は、まだ全く手をつけていないのですが(汗)。

 

ブッシュクラフトナイフ ツンドラ ウィトラー - smogbom

ブッシュクラフトナイフ(プーッコ)を研ぐ/はぢめてのナイフけんま - smogbom

ブッシュクラフトナイフ(プーッコ)を砥ぐ/6年ブランクのナイフ研磨 - smogbom

 

材料は、ハンズなどで最低限1000円も有れば手に入ります。工作も簡単です。身の回りのカッターナイフや包丁などもコレで砥げば、切れ味が元に戻るそうなので、挑戦してみるのも有りだと思います。

 

 

◯材料(値段は一例です)

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木材(硬くてしなりにくい材を選びます。僕の場合、長さ30センチ、幅3.5センチ、厚みが6.5ミリでした。角材にして4面革を貼り付けるのもありですね)参考価格:100円

(こちらも薄くて硬い革にします。刃が沈むと、刃先が丸まり、返ってナマクラになるそうです。自分の場合は牛のタンローという革にしました。20センチ×20センチ程度のモノ)参考価格:400円

接着剤(張替えを考えると、両面テープの方がいいそうですが、厚みがあるので刃が沈んでしまいそうだったので、接着剤にしました。シューグーという靴底を補修する接着剤です。これは家にありました)参考価格:〜1000円

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研磨剤(青棒というのが一般的だそうですが、家に仏壇の真鍮磨きのものがあったので、これを利用しました。青棒も同じですが、人体にはよくない成分が入っていますので、食品等に使う刃物の場合は、使う際はキチンと洗うようにしましょう参考価格:400円

 

◯作成手順1:革を切る

木のカタチに革をカットします。普通のカッターナイフでカットしました。一気に切らずに、徐々に掘り進めるようにカットしていくと、綺麗に切れると思います。

 

◯作業手順2:革を貼り付ける

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研磨剤を塗りつけるのは、革の裏側(床面)を使います。両面とも裏側でもいいのですが、もう片方は研磨剤を塗らずに刃に光沢をつけるため、表面(吟面)を貼り付けます。

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接着剤の厚みが出ないように、薄く均一に塗ります。

 

◯重しを載せて、接着されるのを待つ

両面テープでは必要のない工程です。

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少し接着剤がはみ出ましたが、固まったあと、ナイフでカットしました。

 

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こんな感じ。

 

◯研磨剤を擦り込む

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指で擦り込んでいきます。

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液体なので、刷り込みが楽です。青棒の場合は、油と一緒に擦り込まなければなりません。

 

一応、これで完成何ですが、僕はもう一行程。

 

◯亜麻仁油を擦り込む

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折角木目が美しい銘木を使ったので、オイル磨きしました。

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うーん、使い込んでくとピカピカになるでしょう、きっと!

 

◯使い方

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切れ味が悪くなったら、研磨剤が塗布された方に刃をあてて、刃が付いていない方に向けて滑らせます。逆に滑らせると、革が破損してしまうのでやってはいけません。

何度か繰り返したら、研磨剤のない方で、同じようにします。

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これで刃はピカピカ、切れ味バツグンに!

大きな刃こぼれなどは、砥石で研ぎ直ししなければいけませんが、こまめに革砥を使えば、ずっと切れ味を保つ事ができるそうです。