ミロクトイさんの玩具紹介も導入を含めて5本目となりました。
今回はネット通販では、お初となるミロクロケットです。カラーはナイトクルージングと銘されました。叙情的なカラーリングですね。
◯全体
ナイトクルージング、まさしく紺碧の空を切り裂く鈍色のロケット。
モチーフとなるのは、もちろん、民芸品のこけしです。
ミロクロケットのモチーフになったこけしは、津軽系という系統の伝統こけしのようです。目立つ特徴として、胴体のねぶた絵があげられます。こけしについては、後にもう少し触れます。
顔が積み重なるので、トーテムポールのようでもあります。
◯上段
ドクターミロクの凹凸のある顔とは違い、フラットな顔です。こけしは絵付けで描かれますものね。現代の美少女フィギュア等との相似を感じますね。
◯中段
中段は、上段の女性的な造形から、男性的な力強い造形になります。
上段よりは彫りは深くなりますが、まだレリーフのような感じです。
中段裏面は、ドクターミロクのタンク底部にあったお顔のようです。この部分だけ分離して飛び出しそう。
◯下段
下段は、メカです。
女性、男性、無性と構成するパーツごとにメリハリが効いてますね。
ソフビとは思えないくらいエッジが立っています。
◯芸術表現の進化過程
エジプト文明の装飾を研究すると、立体(彫像)、半立体(レリーフ)、平面(絵画)の順番に、時代が新しくなっていくそうです。
つまり、ミロクロケットひとつで、この進化形樹を見ることができる訳です。
◯こけし、伝統工芸品がアツい!!
さらりと調べてみましたが、こけしというのは、奥が深い!
もともと、東北地方の温泉地において、お土産モノとして販売されていた人形が原型のようです。縁起物であり、オモチャ(オモチャの語源は、”持ち遊び”から来ているみたいです)であり、鑑賞物でもある。
こけしの中にも伝統こけしと新型こけしと大きく分類され、伝統こけしについては、産地や形式によって明確に10種類に分けられるそうです。
民芸品と言えば、ミロクトイさんのワンフェス2014[冬]でミロクムカシガングと題されたシリーズが発表されました。
ワンダーフェスティバル2014冬情報 | mirock-toy BLOG
民芸品と同じ製造方法・塗料にこだわった土人形でした。
また、つい先日もネットオークションで、50年前の詳細不明のこけしが100円スタートから始まり、落札時には70万円を超える高額金額で落札されたとニュースになりました。
【ヤフオク】たいして説明がない50年以上前の「こけし」が75万円で落札される – ガジェット通信
メカホエールの紹介記事の時にも言いましたが、最近、インスタグラムをオモチャ情報収集に使い出しました。それで気づいたのですが、ミロクトイさんを含めて民芸品を集めている玩具蒐集家は多いです。それ以前を知らないので、ココ最近で再評価されたのか、昔から根強い人気があったのかわかりません。
ミーハーで影響されやすい僕は、早くもこけしが欲しくなってきました。
柳宗悦の唱えた「用の美」、「民芸運動」が再燃しているのではないか!
古いこけし、うちにも転がってないかしらん……。
次回は、組み替えて遊んでみます。
「ミロク博士の奇妙な発明」のレビュー記事は次回で一旦、幕となります。
ところで、この記事、2時間かけて書いたのに、データが吹っ飛びました。
原因は、ログイン情報が失われた状態で、下書き保存したからだと思います。
バックアップは一応とっておくのが吉ですね。
悔しい!
でもその分、文章の推敲はできて、コンパクトになりました。
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