今回は移動手段に自転車を使い、一泊二日で琵琶湖一周を計画しました。
宿泊は、蚊帳付きハンモックのヘネシーハンモックを使いました。
琵琶湖一周! 自転車とハンモックの旅★ 一日目 - smogbom
◯起床
ぐっすり眠って目を覚ますと、もう夜が明けてました。
時計を見ると6時をまわったぐらい。10時間も眠っていました。
寝汗をかいてしまって、スリーピングマットが少し気持ち悪い。でも、体の疲れ、強張りは抜けていませんでした。
琵琶湖一周、残りは40キロメートル強。すこしゆっくりしても良いでしょう。
一時間くらいハンモックに揺られ、ゴロゴロしました。
◯辺りを散策
一時間ほどそうしていると、だんだん動きたくなって(お腹も減ってきて)、ハンモックから出て、辺りを散策しました。
人に慣れた山羊がいました。
人は僕以外にいません。
撤収作業を始め、キャンプ場を出たのが8時。
まだ営業時間前だったので、閉まったゲートをくぐり抜け、道路に出ます。
朝の早い時間に出発するかも知れません、と管理者の方には伝えておいたので、問題なかったと思います。
◯前日のダメージ
湖岸道路に出て、勢い良くスタートする……とは行きませんでした。サドルに座れないくらい、お尻が痛かった。前日の最後の方も、立ち漕ぎばかりしていました。
仕方がなく、立ち漕ぎのまま数回漕いで、あとは流す……を繰り返して進みます。
トラッカーが刻むペースは、前日と変わりません。道がずっと平坦だからでしょうか。
自転車に長く乗っていると、尻の皮が厚くなるのか、次第にお尻が痛くなくなると聞いたことがあります。
また、MR4の批評の中に、エアサスが付いているので、乗り味はソフトだが、踏み込む際にサスが沈んで、力が抜ける感じがするという意見を読んだことがあります。
今回、立ち漕ぎをしている時にサスの動きを確認すると、ペダルの踏み込みによってサスは動いていません。
座り漕ぎの時にエアサスが沈むのは、推進力に変わらないのにお尻で漕いでいるようなもので、これがお尻の痛みの正体ではないか、と推測しました。
純粋にペダルに推進力を伝えたい場合、極力エアサスが伸縮しないように、空気椅子のような状態でペダルを踏む瞬間、尻を浮かす感じにすればいいのではないでしょうか?
実際試してみると、サドルの当たりは確かに優しくなりました。その体勢を続けていると、姿勢維持のために腹筋背筋の筋肉を酷使することがわかりました。
つまり、自転車に長く乗っていると、次第にお尻が痛くなくなるのは、尻の皮が厚くなるのではなく、自転車に長く乗るための姿勢を維持する筋肉が発達するからではないでしょうか。
……そんなことを考えて、痛みを誤魔化して走ります。
朝食のような昼食のような食事をやっと見つけたコンビニで済まします。
コンビニの駐車場の隅にモナークチェアを組み立て、そこで食事を摂り、休憩しました。
超軽量ポータブル・ロッキングチェア エーライト モナークチェア - smogbom
◯今日も暑い
食事をとり、また数十キロ進みます。
何度も休憩の誘惑に駆られ、いつもの他愛のない妄想や、ふと流れてきたワンフレーズしか知らない歌を口ずさんだりして、気を紛らわせながら進みました。
そのうち塩分が足らないのか、頭痛を感じました。いい感じの木陰の下のベンチを見つけて、思わずそこで休憩しました。
コンビニで買っておいたスナックを頬張り、温くなった水をゆっくり飲んでいると、地元の方が涼みに来られて、少し会話しました。
その方が行ってしまっても、ぼーっと琵琶湖の水平線を見ていました。
なんとなく、アンドレアス・グルスキーのライン川を思い出して、写真を撮りました。
◯琵琶湖一周終わり
残りの数十キロは、この旅のことを考えると、特にハプニングなどなくブログの記事にした時に面白さはあるのだろうか、と考えていました。
現代美術家の村上隆さんが、どこかで「もっとも単純に人を楽しませる物語の構造は移動である」と言っていた記憶があります。A地点からB地点への移動の過程を描写するだけで、エンターテイメントとなりうる、と。
妄想を続けていたら、そろそろ今回の目的を果たせそうです。
目印をしていなかったので、だいたいの所でここが出発点と決め込んで、自転車を降りました。
トラッカーを終了して、セッションをまとめます。
……でも、ここから自宅へは、まだ数キロ残っていました。
人生とは果てない旅路である。その過程が物語と同じであるなら、傑作もあれば駄作もありうる。今回の記事は、長い割にはあまり実りのないモノになってしまったのかもしれません。
うーん、走っている分には楽しかったんだけどなあ。
◯追記:おっと、体重について忘れていた!
1.3キロ減。
現在、少し戻って65.2キロです。
一応、60キロ位まで落としたいと考えています。
夏は勝手に体重落ちるので、難しくないと思います。