スリーエーによる新しいコラボラインです。日本のMa.k=マシーネンクリーガーより無人二足歩行戦車クレーテが登場。Ma.kは、もともとS.F.3.D ORIGINALという名前でホビー誌の企画で誕生しました。倒産してしまいましたが日東という会社から1/24スケールのプラモデルキットが販売されていて、当時高校生くらいだった自分が技術もなく、素組して放置してしまった記憶があります。その時、財力と先見の明があれば、その後の火事で消失してしまうノイスポッターを大人買いしていたのに・・・。
プラモデルの他にも、僕の知る限り、千値練から1/20スケールでパワードスーツのアクションフィギュアが、メディコム・トイから1/6スケールでSAFSが発売されています。後者は10万円という高額商品でした。それこそスリーエーからこのサイズが出ていたら、半額以下で買えたはずなので、悔しいです。
今回のクレーテは1/12スケールで、それでも30センチほどあります。パーツは本物のサビの浮いた金属とABS樹脂でできており、完成済みのプラモデルといった趣きです。
このモデルのデコマスを、東京・原宿のビームスで開催されていた作者・横山宏さんの個展で見ましたが、デコマスと遜色ないレベルの塗装に思いました。
Ma.K. KROTE (1/12スケール ABS&POM 塗装済み可動フィギュア)
- 出版社/メーカー: threeA
- 発売日: 2013/08/21
- メディア: おもちゃ&ホビー
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◯全体
かなり細密な作りをしています。重厚感たっぷり。
◯砲塔部
ノーズアートが超かっこいい。
一時期、汚し塗装の質が落ちた気がしましたが、今回のクレーテは素晴らしいです。本物のサビと塗装のサビの見分けが、写真では付きません(実際は、塗装のテカリで判別できますが)。
クレーテはAIで動く無人戦車です。ワールド・ウォー・ロボットと似てますね。傭兵軍とシュトラール軍の2つの陣営に分かれているということも相似点です。
◯エンジン部分
Ma.kでのロボットデザインは紙から作り出すのではなく、実際に立体物をスクラッチするところから始まります。パワードスーツの素体をミクロマンから流用したり、一部ピンポン球から削りだしたパーツ(クレーテにも脚部の丸みを帯びた装甲板などに、使われているように思います)を使います。その他にも、一般流通しているプラモキットのパーツを流用して組み合わせて全く異なるロボットとして誕生させています。
例えば、このエンジンは、バイクのプラモデルのパーツから流用したものだった記憶があります。
◯脚部
膝関節が緩くて、上半身の重みに耐えられません。ここは、1/24のプラモデルと同じ弱点です。
◯まとめ
スリーエーを買えば、おそらく誰もが親和性の高さを予測できたであろうコラボラインだったと思います。むしろやらない方がおかしいという。
このモデルには、ガドリング砲の回転ギミックと、発光ギミックが仕込まれていますが、今回も発光していません。アンブッシュの時ほど特殊な電池ではないのですが、ボタン電池じゃなくて、単4とか普通の電池にしてほしいです。スペースは十分でしょうに。
第一弾としては、予想をナナメ行く選択でしたが、海外のメーカーらしい選択だったと思います。SAFSはいろんなメーカーから出ていますしね。
今後、パワードスーツ系も企画されているそうですが、AFSとかグスタフとか顔の見える第一世代のパワードスーツがいいなあ。