発売から一日ほど使ったiPhone5をレビューします。
今回は外観のみのレビューです。
後日、iOS6編、EarPods編と書く予定です。
- 変わらないAppleらしさが溢れている
製品を使ってみて、思ったことはその一言でした。リーク情報が出なければ、誰がこの姿を予想できたでしょうか。幅は変わらず縦に大型化したディスプレイ、ライトニングコネクタ、製品の素材選び、繊細な作り・・・。
見た目の好き嫌いは別れるでしょうけれど、間違いなく史上最高の携帯電話だと僕は思います。大げさな言い方をすれば、世界で唯一、今までの携帯電話の枠組みのカラを破ったプロダクトと言えると思います。
このiPhone5と並べるほどの精度で作られた携帯を考えると、ノキアの1000万円とかする高級ラインのヴァーチェの携帯電話が思い浮かびます。
Appleは一般人によるフォーカスグループを作って、次にどんな製品が欲しいのか? を調べない会社だと言われています。その理由として、さまざまなApple本などで、スティーブ・ジョブズがヘンリー・フォードの言葉を好んで引用したと記述されています。
「もし、自動車の無い時代の人間に、次に何が欲しいがと尋ねたら、もっと早い馬をくれと返事されただろう」
Appleが自分たちで次の製品を考えない会社だとしたら、iPhoneはフルスクリーンでは無かったでしょうし、携帯は何時まで経っても樹脂で出来ていたことでしょう。
- 一見シンプルだが、凝った作り
iPhone5の見た目は、一見すると4、4Sの形状をブラッシュアップしただけに思います。確かに、側面の処理などを見ると洗練され、すっきりした印象を受けます。しかし、側面のアルマイト加工を施した梨地部分と、面取りされた部分の対比、背面のアンテナを収納したガラス部分とアルミ部分など、沢山のデザイン要素が美しく調和していることに驚かされます。
美しさの作法を読み取るにはなかなか奥が深く、飽きにくいのではないでしょうか。
- 刷新は革新か?
今回、iPhoneが発表されて以来、変わらなかった部分が変更されました。
ディスプレイサイズと小型化したコネクタです。
ディスプレイサイズの大型化したことは、僕自身懐疑的でした。3.5インチのディスプレイサイズは、人の手の動きからAppleが導き出した最適な大きさとしています。僕は、そこに人間工学的な調和・美しさを見出していました。僕は、黄金比の美しさについては否定的な人間ですが、今回ディスプレイサイズの大きさが変わったことで、不変だった一定の指標・ものさしが無くなり、微妙なサイズ変更が続くのでは無いかと思うと、それは嫌だなあ、と考えてしまいます。
実際にiPhone5を触ってみると、僕自身については、手が大きいこともあり、不便なく使えています。まだiPhone5の画面サイズに対応していないアプリはともかく、Safariなどを立ち上げると、少し縦長になっただけなのに、情報量の多さに嬉しくなってしまいます。反面、知り合いのアンドロイドユーザーに言わせると、iPhoneの良さは「小ささ」「持ちやすさ」だったりするので、画面サイズの大型化が果たしていいことなのか、判断が付きません。
画面サイズの事を考えていると、もう一つの変更点であるコネクタの小型化と実はつながっているのではないかと思いました。
コネクタの小型化により、本体内部の空間がより広く使えるようになり、製品は軽くなりました。前回の記事に書いた通り、5は劇的に軽くなりました。画面が大型になったことで、重量は拡散され、実際の軽量化以上の軽さを感じます。また、薄くなったにも関わらず、内部空間は広がったはずです。
- プロダクト編まとめ
iPhone5になってどこが変わったの? と言われたらどう答えるか。
iPhone以外の人→画面がでかくなった。動きがサクサク。
iPhoneを持っている人→画面がでかくなった。動きがサクサク。コネクタが変わった。軽くなった。
Appleマニアの人→今までで最高のiPhone。