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シロナガス島への帰還‐高クオリティのミステリサスペンスADV

個人制作によるミステリサスペンス・テキストアドベンチャーゲーム‐シロナガス島への帰還をクリアしました。エキストラエピソード合わせても6時間程度でクリアできますが、価格が500円だし、映像演出も良かったので大満足。画面のアスペクト比が4:3なので、初代プレイステーション世代くらいのアドベンチャーゲームを遊んでいるような、ノスタルジックな気持ちに浸れました。

公式サイト‐シロナガス島への帰還

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レッドストリングスクラブ - もうひとつのサイバーパンクバーテンダーゲーム!

「VA-11 Hall-A ヴァルハラ」をプレイ済みですが、こちらはやったらハマるんだろうな、と思いつつもスイッチ版の発売を待って、遊んでみたら、「うーん……なんだかよくわからないな」っていうモヤっとした感想になってしまいました。

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そんな、サイバーパンクバーテンダーゲームなんて珍妙なゲームが同時期にふたつもあるなんて、知って購入に二の足を踏むのも仕方がないでしょう。

IGNジャパンのポッドキャストで、再三このゲームは素晴らしいと言うので、セールのタイミングで購入して、しばらく積んでいましたが(それくらいVA-11 Hall-Aは僕にはしっくり来なかったのでした)、遊んでみて、びっくり! このゲームはすごく自分に合ってました。

一周三時間程度でクリアできるコンパクトなボリュームも良いです。

 

まず、レッドストリングスクラブもVA-11 Hall-Aも企業や政府によって支配されている近未来を舞台としています。VA-11 Hall-Aでは、支配を半ば受け入れている社会の群像劇風でしたが、レッドストリングスクラブは今にも支配が行使されようとしているのを阻止しようとするヒロイックな流れになっていてわかりやすい。

 

グラフィックは、VA-11 Hall-Aに比べてミニマルで洗練された印象です。どちらが良いと言う話ではなく。これは好き好きでしょう。VA-11 Hall-Aのごちゃっとしたカオスなスタイルのほうが、古典的なサイバーパンク的と言えます。映画のブレードランナーとブレードランナー2049くらいスタイルが違います。

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肝心のバーテンダーパートについて。

店主のドノヴァンは、降霊術(霊はプレイヤーというカタチをとっています)によって、人の心を読み取り、その人が欲しいと思っているカクテルを作り出します。

 

お客の感情は、アイコンとして表示され、そこをターゲットにしてカクテルをブレンドしていきます。

お酒のラベルが、カーソルが移動する方向になっています。直感的に操作ができ、VA-11 Hall-Aのように決まった品名のカクテルを提供するのではなく、その人個人のオリジナルのカクテルを提供することになります。この点も好きだな。

 

このゲーム、シンプルな見た目に反して、非常にリッチな作りをしていて、主人公が切り替わり、まったく違ったゲームプレイを楽しむことができます。短い尺の中に、沢山のゲームメカニクスが盛り込まれています。

 

ここは二人目の主人公であるアンドロイドのアカラのパート。

ここでは、人の性格を矯正することのできるインプラントを作成します。

 

結構、謎のゲームプレイなんですけど、旋盤を使ってインプラントを作成して、顧客に合った人格矯正インプラントを施します。

 

これによって粗野な人間が上品な人間になったり、悲観的人間が陽気になったりします。それは人の幸福のようで……実は企業による人心掌握の恐るべき計画の一部だったのです。

破棄されたアンドロイドアカラから、恐るべき計画をしったドノヴァンとそのパートナーであるブランダイスは、計画を阻止するために計画に関わる重要人物と店で酒をふるまい、情報を抜き出そうとします。

これがドノヴァンのパートとなります。店にやってくる客は個性的で、ものすごく会話も良いです。会話していくうちに、企業による支配が完全な悪なのか、少しは良いことがあるのではないか? とプレイヤーを悩ませます。

会話のあとには、アカラによる答え合わせのクイズがあり、これまでの会話の裏にある真意を読み解く必要があります。タイトルに赤い糸とあるように、自分の行動や発見、どう決断したかは、この物語の最後にきっちりと繋がっていきます。

 

最後のパートはブランダイスによる破壊工作です。

いままで手に入れた情報をもとに、企業のメインフレームに侵入、企業の野望を破壊します。企業の重役たちの声を盗み、その人になりきり、他の人物から情報を盗み出し、コンピュータのロックを突破していきます。画面に動きはあまりないし、ビジュアルは地味なんですけど、本当に企業に侵入して悪いことしているような、ゾクゾクとした気持ちになります。

 

この話のラストは、すでにオープニングで示されている通りの結末となりますが、それまでの間に明かされた事実、自分が示した決断が重要となってきます。

何度もプレイしたくなる気持ちになるのですが、実はアカラのパートが、何度もやるにはつまらなくて……2周目は簡略化してくれるオプションがあればよかったかな、と思います。

 

 

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メガドラミニレビュー:23‐ストリートファイターⅡダッシュプラス CHAMPION EDITION(1993年/カプコン)

メガドライブミニ内蔵ソフトをゆっくりと紹介しています。22本目は今なおシリーズが続く対戦格闘ゲームの金字塔・ストリートファイターⅡダッシュプラス CHAMPION EDITIONです。

このタイトルに対応するため、メガドライブのゲームパッドが6ボタン式になりました。

シリーズ第2作をベースに、追加要素を盛り込んだオリジナル作。エキサイトモードでは技が追加され、11段階のゲームスピード変更が可能。更に6人までのキャラを選んで対戦できるグループバトルモードも収録。

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メガドラミニレビュー:22‐ガンスターヒーローズ(1993年/セガ)

メガドライブミニの内蔵ソフトをゆっくりと紹介しています。ようやく半分。21本めのソフトです。記事のナンバリングをレッスルボールのあたりでミスって重複していました。修正めんどくさい。

メガドライブで屈指の名作。自分は未プレイですが、開発のトレジャーの評判を聞き及んで、ニンテンドウ64の罪と罰を購入して遊びましたね。罪と罰は難しかったけど……。

職人集団トレジャー制作による大ヒットアクションシューティング。10種のショットを操る2人のガンスターズが、帝国による破壊神復活を阻止するため、奪われた4つの秘石をめぐって戦います。

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Playdate情報Update8: 国内初の試遊イベントPlaydate miniEXPO 2019開催決定!

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10月から公式アナウンスが途絶えていた、パニック社の携帯ゲーム機プレイデートに新情報がもたらされました。2019年オーダー開始予定と言われていたのに、本年度も暮れつつあり、こりゃーオーダー開始延期かなぁ、それとも3月までが2019年にはいっているのか? アナウンス早くしてくれよぉ、ってヤキモキしていました。一応予定どおりということでいいんだよね?

 

前回記事:

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メガドラミニレビュー:21‐ロード・ラッシュII(1993年/EAビクター)

メガドライブミニの内蔵ソフトをゆっくり紹介。19本目は、3Dバイクレースゲームのロードラッシュ2です。

天下の公道でバイクレースを行う荒くれ者たちを、人々はロードラッシャーと呼んでいた。アラスカ、アリゾナ、ハワイなど5種類のコースで、ルール無用のレースが始まります。画面2分割の対戦も可能です。

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メガドラミニレビュー:20‐スラップファイト(1993年/テンゲン)

メガドライブミニの収録ソフトをゆっくり紹介しています。18本目は1986年にアーケードゲームとして稼働開始した東亜プラン開発の縦スクロールシューティングゲーム、スラップファイト。

シューティングゲームの雄、東亜プラン初期の名作がメガドライブで甦る。アーケード版を忠実移植したモードはもちろん、スペシャルモードではステージもパワーアップも完全新作。古代祐三氏によるBGMも必聴です。

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デス・ストランディングをクリア! 6千字オーバー! ゴリゴリのネタバレ感想と考察

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ゲームシステム面でのレビューは前回したので、今回はシナリオを中心としたレビューです。ネタバレありますので、ご注意ください。

ネタバレなしの感想はこちら

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  • 小島秀夫ゲームに、たまたま縁がなかったのではなく、あえて遊ばなかった、ということを思い出した
  • 小島秀夫、恐るべし
  • メディアの言う「中だるみ」を感じなかった
  • デス・ストランディングをこのまま映画にしたら酷評するかも……
  • サムと人々の関係性
  • BB‐28の意味
  • デス・ストランディング現象について考察
  • 僕のオチ予想について
  • デス・ストランディング2はあるか?
  • 総評

 

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GIGABYTE / NVIDIA GeForce RTX2080 Super搭載 GV-N208STURBO-8G

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アマゾンブラックフライデーセールで、ついに買ってしまった。

 

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昨年作成した自作PCのグラボをMSIのRadeon VEGA56からGeForce RTX2080Superに変えました。たった一年で中古で四万円ほどしたグラボに変えてしまったことに、ちょっと失敗した、いきなり買えばよかった、って思ってたんですが、当時のGeForce RTX20シリーズって、ご祝儀価格で今よりずっと高かったんですよね。周りくどいようですが、案外安上がりにできたのではないかって思うんです。欲を言えば、最初はもっと安いグラボにしておけば良かったですけど、自分の使ってるモニターの解像度がWQHDだったので、この構成にしたのでした。最高だったのは、一万円くらいのFHDモニターと中古のGTX1050とかだったかもしれません。今回の改修で、ディスプレイや周辺機器を除いたパソコン本体にかけたお金は22万円くらい。もともとマックユーザーだったので、この価格でこの性能は、破格と言えそうです。概ね満足しています。

  • 取り付けの準備
  • 次にグラボの取り外し
  • スイッチオン! ドライバインスコ、延長保証
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メガドラミニレビュー:19‐スノーブラザーズ(1993年/テンゲン)

メガドラミニ内蔵ソフトをゆっくりと紹介しています。17本目は、固定画面アクションのスノーブラザース。ゲームデザインと名前から、初代マリオブラザーズを連想しましたが。

東亜プランの固定画面アクションゲームが、メガドライブでリニューアル! 雪だるまのニックとトムがさらわれた王女たちを救うため、雪弾ショットでモンスターたちと戦います。2人同時プレイも楽しめます。

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メガドラミニレビュー:18‐ベア・ナックルⅡ 死闘への鎮魂歌(1993年/セガ)

メガドラミニ内蔵ソフトをゆっくり紹介しています。16本目は、ベルトスクロールアクションゲームの金字塔、ベア・ナックル2です。多分、前作は友人の家でプレイしたけど、今作は初見プレイかな?

メガドライブ史上特に高い評価を得ている、ベルトスクロール格闘アクションです。
悪のシンジケートから友を救うため、4人の戦いが始まります。2人同時プレイも可能。古代祐三氏の音楽がゲームを盛り上げます。

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エピックゲームズストアのゲーム無料配布、今週は忍者ACTのザ・メッセンジャー!

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エピックゲームズストアが毎週配っている無料ゲー、今週は忍者アクションゲームのザ・メッセンジャーです。欲しかったゲームなんですけど、積みゲーが凄いので、steamのウイッシュリストに入っていたので、無料で手に入れられてラッキー!!

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メガドラミニレビュー:17‐アイラブ ミッキー&ドナルド ふしぎなマジックボックス(1992年/セガ)

メガドラ内蔵ソフトをゆっくり紹介しています。目指せ年内完全制覇! (この記事は、デス・ストランディングのプレイ時間確保の為に、月初めに書き溜めしておいた記事です……。)

今日紹介するのは、ミッキーマウスを主人公にしたアクションゲームです。狂気的なほど凝ったドット絵です。また、ディズニーと言えば、世界一版権にはうるさい企業ですから、そのIPを良くぞ再収録できましたね。

ふしぎなマジックボックスの中に入り込んだミッキーマウスとドナルドダック。たどり着いたところは、魔法とファンタジー の世界。ふたりのゆかいで楽しい、そして時には手に汗にぎる、冒険の旅が始まります。

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